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OpenAI(オープンAI)とは?

OpenAI社は、2015年にサム·アルトマンや、イーロン·マスクなど、複数のグローバルリーダーによって、設立された非営利研究機関です。人類にとって、有益なAI発展を目的とし、さまざまなAIモデルやサービスを開発しています。

OpenAI社を代表するAIサービス

『ChatGPT』は、2022年末から、1年弱の間に、急速な進化を遂げ、大規模自然言語モデル(LLM)による対話型AIサービスの、代名詞的な存在になりましたね。

OpenAI-ドタバタ劇発生

2023年11月17日に、CEOであるサム·アルトマン氏の解任や、グレッグ·ブロックマン氏の辞任で、オープンAI社は、大混乱。主要株主のマイクロソフトが、アルトマン氏の辞任を知ったのは、OpenAIによる公式発表の「ほんの1分前」だったそうです!マイクロソフト同様、OpenAI社員も公式発表と同時に知ったとのことでした。そしたら、そのあとマイクロソフトのCEOのサティア·ナデラ氏はアルトマン氏と、グレッグ氏がマイクロソフトに入社し、新たなAIチームを作ることを発表(-_-)💦

そしたら今度は、OpenAiの社員が、取締役会への書簡で、「皆さんにOpenAIの経営を監督する能力がないことは明白だ」とし、現在の経営権を握るNPOの理事全員が辞任し、アルトマン氏と、ブロックマン氏を復帰させなければ、マイクロソフトの子会社に入社すると、主張しました。最終的に、この書簡にはOpenAIの従業員の9割に及ぶおよそ700人余りが署名しました。そんなドタバタ劇がありましたが、11月21日、アルトマン氏のCEO就任とブロックマン氏も復帰しました。OpenAIにとって、激動の4日間となりました‼️

OpenAIが注目されている理由は、近年、AI技術の発展が著しく、人々の暮らしや、企業のビジネスにもAIを取り入れようという、動きが広まってきていることにあります。中でもOpenAIが開発したテキスト生成系AIの

『ChatGPT』は、注目度が高く、2022年3月に一般公開されてから、わずか1週間に満たない速度で、100万人もの利用者を突破しました。

さらに一般公開2か月後には利用者が、1億人を突破するなど、他のクラウドサービスと比較しても、類を見ないスピードで浸透しています。

使い方が簡単というのもあるでしょう。ユーザーはChatGPTのサイトで質問したいことをテキストで入力すると、それに対しての回答を数秒程度で返してくれます。様々な言語に対応しており、英語だけでなく、フランス語、ドイツ語、中国語、日本語などで質問して回答を得ることも可能です。Googleや、Yahoo!とはどう違うか?検索サービスの場合、スイカの生産量が多い都道府県を知りたい場合、「スイカ·生産量·都道府県·上位3位」と複数のキーワードを入力し、検索し、それに近しい答えが表示されます。ChatGTPの場合、ユーザーの質問にキーワードを入力する必要はなく、単純に「スイカの生産量が多い都道府県の上位3つ教えて」と、言えば、1位から、3位まで、具体的に都道府県の名前を示してくれます。

このように紹介すると、コンシェルジュサービスのような、イメージをもたれるかもしれませんが、ChatGPTのスゴさは、その知識と深さにあります。マサチューセッツ総合病院の、ティファニー·H·クン氏らは、米国医師免許試験(USMLE)の問題をChatGPTに解かせたところ、特別な訓練を行わなくても合格ラインに近い成績を修めたことを発表しました。また、最新のChatGPT(GPT-4)で、アメリカの司法試験の模擬試験を解かせたところ、上位10%程度の成績だったそうです!英語の試験だけでなく、日本の医師国家試験を解かせても合格ラインを超えたとの報告もあります。つまり、それでカンニングすれば、私でも司法試験通るのか…(  ̄▽ ̄)2000%無理な話だがね。

法学や医学の高度な専門領域においても、高い水準で正しい回答が出来て、しかも、他言語で回答をできる。これまで、映画やアニメで見てきたようなAIの存在をChatGPTは見せてくれたような気がします。

利用者は、急激に増加しています。インターネットのアクセス分析サービスの、シミラーウェブによると、ChatGPTを訪れたユーザー数は、2023年2月に約1.5億人、2か月後の2023年4月には、約2.1億人と推定され、急激に利用者を増やしています。国別の訪問者を、見てみると、1位アメリカ合衆国(約11%)、2位がインド(約9%)、そして日本が第3位(約7%)でした。

日本におけるChatGPTの人気が、世界的に見ても分かります。実際、人口当たりのChatGTPの利用者数は、日本が世界一です。

ChatGTPの開発を行う技術幹部で、日本生まれのシェイン·グウ氏は、「日本人はChatGPTの使い方がユニークで面白い。また、日本人は他の国と違って、AIを恐れていない。それは、個人的には、ドラえもんの影響が大きいかなと思っている(マジカ)。AIと一緒に生きる世界がどのようなものかを幼少期からなんとなく理解している。これは世界でも独特だと思う」との見解を述べています。ナルホド